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2005年8月25日 (木)

受動態・能動態

フランスの法律文書では、受動態になるケースが多い。

例:Le personnel est soumis à l'obligation de secret dans les conditions et sous les peines prévues à l'article 378.

 「職員378条に条件を定める守秘義務を課し、当該義務に違反した場合、同条に定める刑罰に処す。」

  との訳文が考えられるが、直訳では、

 「職員378条に条件を定める守秘義務が課せられ、当該義務に違反した場合、同条に定める刑罰が処せられる。」

となる。他によくある例では「~と言う行為(le fait)には~と言う罰が科せられる」との言い回しがある。「par ~」が隠れており、実際には主語は「国」「当局」あるいは「国民全体」だと考えられるが、これは強権的なニュアンスになることを嫌ってのことと考えられる。

日本語でも「~の行為を犯した者は~の刑に処す」と一見能動態のような言い回しが多いが、日本語では元々主語をあいまいにしても不自然でないので、(実際は、やはり「国」「当局」あるいは「国民全体」なのだろうが)文章を見た限り誰がそうした刑に処すのかは曖昧である。

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